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【音作りとイコライザー】その3「色々なイコライザー」
こんにちは。
Tees Music School ベース講師の植木貴士です。
前回はイコライザーを上げ下げするとどうなるのかについて解説しました。
今回は主な2つのイコライザーについて解説して行きます。
どのようなイコライザーがあるかを知ることで、より細かく音を作ることに一助になりますよ。
前回の記事はこちら
・グラフィックイコライザー
よくあるベース/ミドル/トレブルのツマミがついたイコライザーを3バンドイコライザーと言いますが、その他にもイコライザーがあります。
アンプにもよくついているグラフィックイコライザーが代表的です。
グライコってやつですね。
Ampeg SVT-450
MXR ten band eq
グラフィックイコライザーは上下にスライドするツマミの一つ一つに周波数が割り当てられていて、ツマミを上下させることでその周波数を中心に音量を上げたり下げたりすることができます。
ベース/ミドル/トレブルのツマミがついたイコライザーを3バンドイコライザーとの大きな違いは、どの周波数をあげられるかが明確に書かれているため、自分の調整したい周波数をピンポイントで調整することができる点です。
グラフィックイコライザーは物によって調整できる周波数の数が違うため、購入を検討する場合は自分の調整したい周波数があるかどうか、あとは調整できる周波数の数で選んでみると失敗は少ないでしょう。
・パラメトリックイコライザー
もう一つ、マイナーですが慣れると非常に使い勝手がいいのがパラメトリックイコライザーです。よくパライコと略されます。
パラメトリックイコライザーは、調整したい周波数と、Qと呼ばれる山なりに上がる時の幅を自分で選んだり調整することが可能です。
アンプについている、フリケンシーがついているミドルがパラメトリックイコライザーに近いですね。
Aguilar TONE HAMMER 500
この Aguilar TONE HAMMER 500はミドルフリケンシーというツマミがあります。
このツマミを動かすことで、ミドルで調整する周波数を変えることができます。
先ほど、 Qと呼ばれる山なりに上がる時の幅を自分で選んだり調整することが可能だと説明しましたが、このアンプの場合はQの幅は調整できず固定で、周波数のみ変更することができます。
empress ParaEq
こちらは3バンドのパラメトリックイコライザー。
Lfはローフリケンシーで低音域の周波数、mfはミドルフリケンシーで中音域の周波数、hfはハイフリケンシーで高音域の周波数を変更することができ、その下にあるそれぞれのゲインのツマミで上げ下げすることができるものとなっています。
そして、上にあるlow q、mid q、high qと書いてあるスイッチで山なりに上げる時の幅であるQを変更することができます。
要は、グラフィックイコライザーは周波数が固定されているのに対して、パラメトリックイコライザーは周波数を変えることができるんですね。
複雑に見えますが、慣れるとよりピンポイントの周波数を、どのように上げ下げするかが細かく設定できるので非常に便利です。
僕はこのパラメトリックイコライザーがかなり好きで、よく使っていました。
ここまで読んでくださった皆さん、パラメトリックイコライザーが出てきた瞬間なんだかいきなり難しくなってしまったのではないでしょうか。
特にQって何?Qが変わると何がどう変わるのかイマイチよくわからない….
わかります。僕もいきなり言われたら同じ反応をすると思います。
パラメトリックイコライザーのより細かい部分はまた次の機会に、しっかり解説しますので、乞うご期待。