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機材紹介:植木貴士(Organic Call) ベース講師
こんにちわ。ベーシストの植木貴士です。
Organic Callでベースを担当しており、Tees Music Schoolに講師として在籍しております。
今回は僕が使っている機材と、音作りの解説をさせていただきます。
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使用しているベースはBottom Wave Limited Editionモデル。
メイプルネックにアルダーボディの5弦ベースで、普段はパッシブで使用しています。
このベースというか、Bottom Waveのコンセプトが「ヴィンテージがそのまま5弦だったらいいのに」というのに惹かれて購入し、愛用しています。
低音弦はしっかりと沈み込み、高音弦は抜けすぎない音なのでバンドアンサンブルで使いやすいです。
基本的にはバランサーはセンター、トーンはマックスですが、ピックで弾く際はバランサーをフロントに寄せたり、指弾きの際にリアに寄せたりして調整することもあります。
ゴリっと弾きたいといはフロント寄り、音の重心を上に上げたいときや繊細に弾きたい時はリア寄りのイメージです。
シールドは自作していて、BELDEN 8428とSWITCHCRAFT 226で作っています。
本当はNEUTRIK NP2RX-Bで作りたいのですが、ケーブルが太いせいで別途材料買わないといけないのが面倒でやってないです。金メッキのが高音が綺麗に出るので早く作りたいのですが、追々やります。
BELDEN 8428は前述した通り太くて硬いのですが、音は締まりがあって情報量も多く、ベース向けの音色をしていると思います。
ちなみに、昔エフェクターをたくさん並べていた時にパッチケーブルを一本だけ別のに変えて音を出したことがありますが、すごく音が変わります。
考えてみれば丸い形の水道管に途中で三角の水道管が挟まれるので、水が漏れてしまいますよね。
それと同じで音の情報が欠落してアンプに送られることになるので、ケーブルは揃えた方が狙った音作りはしやすいのかなと思います。
アンプはAguilar Tone Hammer 500、D,IはRUPERT NEVE DESIGNS RNDIを使用しています。
Aguilarは心地いいドライブ感と、プレジションベースに近いような、いい意味でのモサっと感とゴリっと感がでるので気に入っています。
セッティングはフラットが基本で、会場によってイコライザーの調整をしています。
ミドルの帯域が可変式なのが非常に優秀で、会場の作りやキャビネットの鳴り感によってハイミッド~ローミッドを調整しています。
具体的なミドルの可変域は9時〜15時くらいの間です。
D.Iに関しては、以前働いていたライブハウスのスタッフさんが絶賛していたり、先輩のベーシストが愛用していたのもあって購入しました。
音の情報量が多く、ミドルにガッツがある感じで使用機材との相性もいいと思っています。
ちなみに、アンプの電源ケーブルはNUDE CABLEのD-Tune PRO MODELを使用しています。
電源ケーブルで本当に音が変わるの?と思われるかもしれませんが、付属の電源ケーブルと比べた感じ、 NUDE CABLEの方が音の情報量が増えて煌びやかになりました。
値段もそこまで高くないので、かなりいい買い物をしたと思っています。
スピーカーケーブルはBELDEN 8473とNEUTRIKのNL2FXで自作しています。
アンプのアウトプットがスピコンでなので、いいものを買おうと思うと高いので。
ライブハウスのキャビネットによってはキャビネット側のコネクターがフォンコネクターの場合があるので、スピコン–スピコンとスピコン–フォンをそれぞれ自作して持ち歩いています。
フォンのコネクターは NEUTRIKのNP2X-B、メッキのタイプのコネクターを使っています。
使用しているエフェクターはLine6 HX STOMPのみです。
フットスイッチを一つ追加して、チューナーを起動できるようにしています。
このエフェクターは非常に優秀だと思っていて、本当になんでもできます。
Organic Callは遠征も多いので、荷物が増えたり、エフェクターの数を増やしてトラブルのリスクが上がるのが本当に嫌なんです。
その点このエフェクターは、一つのプリセットで8つエフェクターが載せられるエフェクターボードのような感覚で操作できるので、非常に気に入っています。
音作りは基本的に指弾きとピック弾きで作っていて、左からEQ系→歪み系→アンプシュミレーターで並べています。歪みエフェクトの数が多い場合は、右に行くほど歪みが強いもので並べています。
曲によってディレイやコーラスを使いますが、そう言った場合は専用でプリセットを作って管理しています。
基本的な使用しているエフェクトは、
指弾き
・Kinky Boost(歪み/Xotic EP Boosterモデル)
・Obsidian 7000(歪み/Darkglass B7K Ultraモデル)
・Tweed Blues Brt(アンプシュミレーター/Fender Bassman Brightチャンネルモデル)
ピック弾き
・Simple EQ(イコライザー/Line6オリジナルモデル)
・Obsidian 7000(歪み/Darkglass B7K Ultraモデル)
・Minotaur(歪み/Klon Centaurモデル)
・Tweed Blues Brt(アンプシュミレーター/Fender Bassman Brightチャンネルモデル)
となっています。
Organic Callはギター二人が空間系のエフェクターを多く使うため、ベースは基本的に音色をあまり使わないようにしています。
飛び道具的な音色より、しっかりベースらしく支えることを意識した音作りとエフェクトを選んでいます。
音作りとしては、基本となるアンプのシュミレーターは同じにして、指弾きとピック弾きで極端な音質の変化が出ないように心がけています。
原音と歪みをミックスしてアンプシュミレーターに送っているのですが、歪みでそれぞれの弾き方に寄せたドライブ感、ロー感、アタック感を作って、アンプシュミレーターで調整すると言った感じです。
曲中での音色の変化も少ないので、エフェクトの切り替えはスナップショットの機能を使って切り替えています。
あとは、会場によって低音が回る場合、抜けが悪い場合にグローバルセッティングのEQで最終調整をしています。
いかがでしょうか。
かなり偏った考え方の音作りをしていると思いますので賛否両論あるとは思いますが、コンパクトで器用、対応力のある機材で揃えています。
普段はすべての機材をMOORADIANのダブルケースに入れて、ギグバック一つで持ち歩きしていますから、大分極端だと思います。
これはあまり真似しないほうがいいかもしれませんが。
ただ、小さいライブハウスの楽屋だと荷物がコンパクトにまとまるので、他の出演者の方のスペースを占拠してしまうリスクが減るのはかなりありがたいですが。
音作りの考え方やプレイスタイルも人それぞれだと思うので、良くても悪くても、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
Organic Call 植木貴士
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