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【苦手を解決!!】今日からできる練習テクニック
こんにちは。
Tees Music School ベース講師の植木貴士です。
季節はすっかり秋めいてきて、過ごしやすくなってきましたね。
暑い暑いと言っていたのにもう9月も終わる….
ということは、学祭シーズンじゃないですか!!!
….って
ヤバイヤバイ!!!
学祭で演奏する曲まだ全然できないどうしよう!!!
今、そんな駆け込みの生徒さんと試行錯誤しているのですが、焦っているのはこの生徒さんだけではないはず。
なので、こうすれば完璧!!大丈夫!!ってことはないですが
こういうふうに練習した方がいいよ!!っていうポイントをいくつか紹介していきます。
何度も言いますが、これから紹介する方法でやればすべて完璧にできるよ!!初心者もバッチリだよ!!ってことでは決してありません。
ご注意ください。
①苦手なフレーズを曲に合わせず、左手の運指とピッキングする右手を確認しながら練習する
曲を練習していてどうしても弾けない苦手なフレーズってありますよね。
個人的に思うフレーズが弾けない原因は大きく2つだと考えています。
1,左手の運指がうまくできていない
2,ピッキングする右手が追い付いていない
この二つです。
なので、そもそもうまく動かせない指を曲に合わせて動かしてもしっかり弾けません。
一旦リズムを考えず、右手と左手をしっかり意識して動かせるようにし、その運指を覚えてしまうのが手っ取り早いです。
それが出来てから楽譜に表記された音譜のリズムで弾いてみて、最後にメトロノームや曲に合わせて練習する。
こんな感じで段階を踏むだけで全然違うはずです。
②苦手なリズムはより細かく分解して、ゆっくりのリズムで弾いてみる
リズムも苦手なパターンってありますよね。
8分音符や16分音符がちょこっと出てきたり、変な所に休符やシンコペーションがあって…
そんな時はリズムを細かく分解してしまいましょう。
4分音符だったら8分音符2個分。8分音符は16分音符2個分、ですよね。
弾けないフレーズが8分音符だったら16分音符に分解して、ゆっくりのリズムにはめて弾いてみる。
そうすると音の長さや音が切れるタイミングが少しずつつかめてくるはず。
あとは、少しずつテンポを早くして練習すればリズムをものにできるはず!
①と②は苦手を克服する方法。
次からはちょっと変わった練習法を紹介していきます。
③自分が弾くフレーズを歌ってみる
個人的に一番いい練習法の一つだと思っているのがこれです。
早い話が、曲のフレーズを頭の中に叩き込むってこと。
自分が歌えないフレーズは楽器でも弾けない、って誰かが言っていたし僕もそう思っています。
歌えるってことはフレーズの上がり下がりも把握しているし、リズムも把握している。
歌えるならあとは、両手と楽器で表現するだけ!
自分が弾くフレーズがしっかりイメージできていれば、その先は結構簡単だったりします。
補足としていうなら、自分のフレーズをゆっくりでも歌いながら弾く練習をすると、よりイメージが付きやすいですね。
④曲の練習をするときは毎回最初からにしない
一通り曲が弾けるようになった!!よし!!最初から通して練習するぞ!!
って意気込んで間違えたらまた最初からやり直し!!
ってパターン結構あると思うんですよね。
その間違えるポイントって案外毎回一緒だったりするんですよ…
ってことは、苦手を苦手のまま毎回最初から通して練習するので間違えるポイントまではしっかり弾けて、それ以降は練習量が足りなくてボロボロ…
間違えるには何か理由があるはず。
それがもし苦手なフレーズが原因なら、一度曲を通しての練習を止めてフレーズをしっかり練習してみましょう。
できるようになったら、そのフレーズの前後のフレーズを通して練習。
それが出来たら改めて曲を通して練習すると、曲全体のクオリティを高められるはず。
あとは、イントロ~サビ、間奏~2サビ、ソロ~アウトロ、みたいな感じで曲を分割して通して練習してみるのも良いですね。
最後に、みんなで合わせるときや本番でのアドバイスをひとつ
⑤すべてを諦めて「もうどうにでもなれっ!!」という気持ちを持つ
おいおいふざけんなよ!!って思いますよね。
僕も思います。
でもこれが結構重要だと思っています。
よく、本番は練習の時の〇割くらいしか力を発揮できない、っていうじゃないですか。
実際そうで、あれだけ頑張って練習したフレーズもレコ発で間違える…メンバーにつられて間違える…
という経験があります。僕は。
それにどれだけ準備しても、サーキットイベントの大トリでアンプの電源が抜けたり、トラブルは起こります。
大事なのは、こういうトラブルがあった時に落ち着いて対処できるだけの余裕を持っておくこと。
その答えが僕の場合は「すべてを諦めてもうどうにでもなれっ」でした。
ミスっても次の小節から入ればいいや、苦手なとこうまいことごまかしちゃえ、そんなふうに思ってやれればだいぶ心に余裕が出てくるはず。
余裕があればミスも起こりにくいです。
ミスして焦って逆に雪崩式に崩れていくこともありますからね。
今回紹介した練習方法は特殊な道具はいらないし、テクニックも必要じゃありません。
必要なのは、苦手を克服しようとする向上心と、コツコツと解決していく忍耐力、そして指先やリズムを意識するための集中力です。
結局、どんなに教えるのが上手な人が教えても、本人のやる気がなければ何も変わりません。
この3つがあれば大抵のことは何とかなります。
時間がなくてもとにかく焦らず丁寧な練習をする。
あとは、前もってちゃんとやっておくこと!!笑
一人でも多くの人がいい思い出を作れますように。
植木貴士
群馬県太田市出身。
幼少よりエレクトーンを始め、中学校では吹奏楽部に在籍。
進学した大学で軽音楽部へ入部し、ベース始める。
大学卒業後から本格的にバンドを始め、バンドを転々としながらサポートベーシストとしても活動。
2017年に当時サポートしていたOrganic Callに加入。
2021年11月にOrganic Callを脱退。現在は副業音楽講師として活動中。