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【ライブハウスのHow to】スタッフ対談@渋谷CLUB CRAWL
こんにちは。Tees Music Shcoolの植木です。
3/28に開催されるTees Music Schoolと渋谷Club Crawl共同主催によるイベント、 “be Connect vol.1”向けて、ライブハウスのスタッフさんからライブハウスに初めて出るに当たってアドバイスを頂いてきました。
ライブハウスでの楽しかったことやハプニングなど、終始笑いが耐えない対談でした。
今回はそんな対談の内容をお送りします。
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写真左から木附さん(音響)、小池さん(店長)、長田さん(照明)
----早速ですが、ライブハウスに初めて出る時によくあるミスや勘違いってありますか?
小池さん(以下小池)
ライブハウスに初めて出る時によくあるミスや勘違いってわけじゃないけど、とりあえず挨拶というか、バンド名でもいいから名前を言うって感じかな。
初めてだと何者かよく分からなくて、お互いが誰?って感じになるので。
木附さん(以下木附)
入ってくるときに無言で入ってこないって事ですね。
木附さん(音響) 大型フェスでのオペレーションの経験もある、頼れる兄貴のような存在
木附
たまに、無言で入っていつ来たか分からない、みたいなことがあります。
入ったら誰かしらスタッフいるだろうし、入るときに「おはようございます」って言いながら入れば大丈夫です。
誰か来たっていうのは分かるし。
----初めて出るライブハウスだったら尚更、挨拶しながら入ってついでに機材の置き場所も確認したらいいですかね
木附
そうですね。
分からなかったら全然聞いてもらえれば。
----音響や照明さん目線で、初心者にありがちなトラブルやミスってありますか?
木附
インプットとアウトプットが分からないっていうのが良くあるかな。
逆になってる子をよく見ます。
マーシャルだったらインプットじゃなくてフットスイッチの方に繋いでたり。
真空管アンプのパワーとスタンバイの意味を知らなかったり。
いっぱいありますね笑
----緊張してるから、というのもあると思いますがスタジオでやるのと同じ気持ちでやったらいいですかね?
木附
そうだね。ちゃんと周りを見れば大丈夫です。
スタジオと違って注意して欲しいのが、ライブハウスだから大きい音を出そうとして頑張ってアンプで大きい音を出そうとしてる子が多いです。
逆に極端に音が小さい子もいるかな。
自分だけじゃない、っていうのを意識して音量を調整できてる子は少ない印象があります。
----アンプの音量が大きすぎると客席のスピーカーとのバランスが崩れてしまいますし、初めてだと意識するのは中々難しいですよね
小池
逆に、音の基準みたいなのはあるんですか?
木附
一番分かりやすいのは、自分の音も周りの音も聞こえる状態。
アンプで音量を増減できるギターベースと違って、ドラムは人が直接叩く楽器だから音量の調整が難しい。
だから、ドラムの音を基準にしてドラムが聞こえて自分の音も聞こえる状態をみんなが作れば変なバランスになることはそんなにないですかね。
小池
それでプラス何かあればモニターで返す、って感じですかね?
木附
そうだね。
モニターは聞こえないものをなんでも返す、ってものでもないので。
ある程度ステージ上のバランスを整えてからプラスアルファでモニターを使うっていう考え方がいいかな。
モニターでなんでも返す前に、自分たちでステージ上の音量を整えるところから始めた方が最初はやりやすいと思います。
----照明は特に、始めのうち意識するのは難しいと思います
セットリストを書く際、最低限これくらいは書いて置いて欲しい要望とかってありますか?
長田さん(以下長田)
まず、汲み取れない要望を書くのはやめてほしいかな。
過去にバイオハザードみたいな照明、と要望で書いてあって。
攻めてる曲っていうのは分かったんですけど(笑)
色の指定が一番ですかね。
長田さん(照明) 大きな会場でのオペレーション経験も数多く、渋谷CLUB CRAWLでもド派手な照明でライブを彩ってくれる癒しキャラ
長田
ちなみに、色の指定で黒はやめた方がいいです。
全部照明を消すしかないので(笑)
----ここまで結構お話伺って来ましたが、僕が慣れているからというのもありますがライブハウスは和気あいあいとしている場所ですよね
木附
場所によるかもしれないけど、そうだね。
一同笑
小池
結局お互い音楽が好きな人だからね。
ライブハウスに初めて来るからといって見下してるとかは全くないし、こういってはなんだけど可愛いって思ってる。頑張れって気持ちで見てます。
だからこそ、分からない事があったらすぐ聞いて欲しいですね。
木附
一番怖いのは知ったかぶりしてしまう事だね。
それでトラブルになったら怖いし、自分の成長を止めてしまうことになりますから。
----最近はホームのライブハウス、活動拠点を置くバンドが減っている印象がありますが、ホームや拠点を置くことは客観的に成長を見てアドバイスをもらえるというメリットもあるかと思います
小池
バンドもライブハウスも未来があるし、バンドの成長も楽しみたいと思ってます。
ホームでライブをやるの安心感みたいなものもあるし。
木附
最終的に応援してくれるお客さんも、ホームにしているライブハウスでライブを見たい、って話も聞くよね。
小池
うちだったらミセス(Mrs. GREEN APPLE)とかよくあるかな。
出演者やお客さんだけでなく、スタッフもミセスが好きで渋谷CLUB CRAWLに来たっていう子もちょくちょくいます。
小池さん(店長) 以前は音楽系のライターとして活躍。レーベルを立ち上げるなどバンドの育成にも力を入れている渋谷CLUB CRAWLの大黒柱
木附
ホームはあるに越したことはないと思うな。
小池
そこはバンドも謙遜してるのかな、とも思う。
ホームって呼んでいいのかな、みたいな。
真面目なんだなとは思うけど、フランクに接して欲しいですね。
----出演者に対する気持ちもかなり話の中で見えていますが、本当にアットホームなライブハウスだと思います
小池
楽しい1日を一緒に作ろうと日々思ってるね。
木附
その楽しい1日を一緒に作る上で気持ちとして持っていて欲しいと思うのが、自分たちのライブだけど一つのイベントだということ。
自分たちだけじゃなく、みんなが出ていて一つのイベントとして成立していますから。
小池
自分の持ち時間が全て、ではないからね。
ステージを降りたらお客さんと一緒ではないけど、お客さん目線で他の出演者のライブも楽しんで欲しいです。
----ライブハウスで楽しいことっていうとどんなところですかね
小池
人との出会いもそうだし、その日にしかないライブだったりドラマが見えたときはやっぱり楽しいね。
お客さんが少ない日でも楽しい日はあるし。
バンドが大きくなって帰って来てくれたときも楽しいですね。
木附
楽しいと思うことはいっぱいあるよ。
前回来た時よりいいライブしてるだけでも思います。
ライブハウス主催のイベントでも、前の出演者のMCやライブに感化されていいライブして、っていうのが伝播していい流れになるときも楽しいですね。
小池
ライバルであり友達でもあり、みたいな関係のバンドたちが一つのイベントをやっているのも見ていて楽しいですね。
切磋琢磨している感じが見て取れるというか。
----ある意味ハプニング的な面白さを間近で見れるのがライブハウスに出演する、遊びに行く、働くメリットなのかなと思います
ちなみに、びっくりしたハプニングはありますか?
(筆者は一度、渋谷CLUB CRAWLでベースアンプが倒れるというハプニングを見ています)
小池
一番っていうと難しいけど、ベースアンプが倒れたのも衝撃だったね。
一同(笑)
長田
本番中に照明卓がエラー起こした時は焦りました。
その時はスペアの機材があったから、MC中に入れ替えたんですよ。
MC中は真っ暗になってしまったけど。
木附
びっくりしたで言ったら、あるバンドが満員でライブをしたときがすごかったですね。
人が多すぎてエアコンが効かなくなり、湿度が高くなりすぎて自分の影が移るくらい機材に水が溜まって(笑)
小池
演出のハプニングだと、バンドが予告なしに本番でいきなり客席に脚立を立てて登って歌ったり(笑)
なんでもしていいわけではないけど、そういう面白いな、と思ったことは結構ノリノリで手伝ったりもします。
木附
ハプニングもいっぱいあってキリがないね(笑)
----最後になりますが、初めてライブハウスに出演する方に向けてメッセージなどあればお願いします
木附
最初は本当に遊び場程度に思ってもらえればいいと思います。
長田
入りづらい場所でもないので。
小池
ライブハウスに出たいと思ったらとりあえず飛び込んでみてください。
わからないことがあれば聞いてもらえればいいし。
バンドが売れる方法はわからないけど、一緒に模索しながら活動していければと思います。
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今回は店長、音響、照明の3人にお話を伺いました。
みなさん心の底から渋谷CLUB CRAWLに出演するバンドの成長を願っていて、常に見守ってくれているんだなと感じました。
店長の小池さんはレーベルを立ち上げてバンドのバックアップに力もいれつつ、面白いイベントを常に考えています。
音響の木附さんはバンドのツアーに付いてオペレーションすることもあるので、かなりバンドマンに近いところで成長を見守って、分析してくれています。
照明の長田さんもバンドのパフォーマンスをしっかり見てくれていて、楽しそうにライブしているバンドを笑顔で見てくれています。
僕は以前、渋谷CLUB CRAWLをホームに置いたバンドに在籍していました。
今はバンドから離れてしまって中々伺う機会がなく、対談のために久しぶりに伺ったのですが、相変わらず実家のような安心感でした。
ライブハウスは、共通の趣味を持つ仲間を繋げてくれる空間だと思います。
こうした人との出会いも音楽、ライブハウスの醍醐味なので気軽にライブハウスに連絡して見てくださいね。
渋谷CLUB CRAWL 問い合わせ先 URL
https://bighitcompany.com/crawl/inquiry/
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Tees Music School x 渋谷Club Crawl presents “be Connect vol.1”
日時: 2022年3月28日(月)
参加者集合: 12:00 / LIVE START 17:00
会場: 渋谷Club Crawl https://bighitcompany.com/crawl/
ライブ参加費: 一名様 ¥3,000 (1バンド単位でお申し込みください)
ライブ一般観覧チケット ¥1,400 (別途入場時1ドリンク代600円)
※チケットノルマなどはありません。
初めてのライブで不安という方に向けて出演をお手伝いします。
・ライブハウスに提出するセッティング図の作成
・会場入り~セッティングなどの流れ
・リハーサルの進め方
・ライブを見て講師からのアドバイス
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お申し込みはコチラから → https://forms.gle/tFbWcRuPXGmSkcUo7
お問い合わせ: Tees Music School [mail] info@teesms.jp [tel] 03-4400-6700
募集枠が定員に達し次第、締め切りとさせていただきますのでご了承ください。