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音楽理論・初級編 #2 ~四和音とトライトーン~
Tees Music School ギター講師のRyosukeです!
前回やったコードの基本形・三和音(トライアド)にひとつ音を重ねた四和音(テトラッド)をやっていきます。
俗に言うセブンスコードってやつですね、なんかオシャレな響きになるやつ!
登場人物7人の内3人でコードを積む中(トライアド)にキャラが1人加わるので響きも関係性も複雑になって行きます。
今回も出来るだけシンプルに進めたいと思いますのでよろしくお願いします!
トライアド(3和音) + 1 という形です。
これもキーの中の音、ダイアトニックの中では規則性があるので使われるコードは決まっています。
それぞれのコードのRootから見て7番目の音を重ねていきます。
CだったらB、DmだったらC、EmだったらDという様に。
Rootから見て7番目って事は、Rootのひとつ前の音になります。当たり前ですがシンプルに捉えてください。
1・4番目のメジャー系コードにはRootの半音下、メジャーセブンスの音が重なります。(5番目のコードだけ全音下になる、ここ重要なので後述します)
2、3、6、7番目のマイナー系コードにはRootの全音下、マイナーセブンスの音が重なります。Rootの半音下のさらに半音下になるのでフラットセブンスとも呼びます。
ざっくり言えばメジャーのコードにはメジャーのセブンス、マイナーのコードにはフラットセブンスが重なります。
そして今回の重要なポイント!
5番目のコードはメジャーなのにフラットセブンスが重なる、という事。
メジャートライアドにフラットセブンスが重なるとコードの構成音同士に不安定な響きが現れます。
「トライトーン」と呼ばれる“全音3つ分”のインターバルがこの不安定な響きです。
半音6つ分なので12半音階のちょうど真ん中、時計で言うと反対側にいる音になります。
このグループの関係を見てみましょう。
G B D F
R 3 5 ♭7
G B D の仲良し3人グループにFがやって来た!
どうやらBとFはあんまり相性が良くないみたいで顔を合わせるとすぐケンカになる。
リーダーのG君はそれぞれみんなと仲が良い!
どうにかおさまる様に険悪なムードを見届けるのであった…
あいだに挟まれたD君が『ケンカすんなよ!ちょっとこっち来て!お互い歩み寄ろう』と言って、2人はD君に半歩(半音)ずつ寄っていきました。
B→C (半音上に)
F→E (半音下に)
歩み寄った元B(現C)と元F(現E)はトライトーンを解消して、ひとつ大人になったCとEは、Gと共にコードC(構成音C E G)の仲良しグループになりました。
D君は彼らを残して「やれやれ…」と去っていきました。めでたしめでたし。
G7 → C = Ⅴ7 [5度セブン] → Ⅰ [1度メジャー]
このトライトーンを解消する動きを「ドミナントモーション」といいます。
不安定な響きが落ち着くコードに向かって強く進行します。
これは楽曲中でも形を変えて頻出するので覚えておいてください。
トライトーンを含んだコードを「ドミナントコード」と呼びます。
そしてお気づきかもしれないが、やっかいなグループがもう1組います。そうです7番目の、あいつらもドミナントコード。
彼らも同じようにドミナントモーションして解決するんですが、一筋縄ではいかないのでやはりまた後回しにします。
6基調和音と言って、7番目の和音は響きが悪いので無いものとする、という西洋音楽理論もあるくらいなので気にしなくても大丈夫です!笑
まとめ
・メジャーのコードにはRootの半音下のメジャー7th 、マイナーのコードにはRootの全音下の♭7thが付く
・ⅤのコードだけメジャーのコードだがRootの全音下のドミナント7thが付く
・トライトーンが解消する動きをドミナントモーションと呼ぶ
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次の記事はこちら→ 音楽理論・初級編#3 ~コード機能と代理コード~